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8. ebhttpd の起動

あなたのシステムでは ebhttpd を必要としないなら、この章は 読み飛ばして下さい。

ebhttpd も、スタンドアロンのデーモンとして起動するやり方と inted の子プロセスとして起動するやり方の、2 つの実行モードを 持っています。 指定がなければ、ebhttpd はスタンドアロンのデーモンとして起動します。

8.1 ebhttpd をスタンドアロンで起動  
8.2 ebhttpdinetd 経由で起動  
8.3 ebhttpdxinetd 経由で起動  
8.4 telnet による ebhttpd の確認  
8.5 ebhttpd のオプション  


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8.1 ebhttpd をスタンドアロンで起動

ebhttpd をスタンドアロンのデーモンとして起動するには、次のように コマンドを実行して下さい。スーパーユーザの権限が必要かも知れません。

 
% /usr/local/sbin/ebhttpd

EBNETD を `/usr/local' 以下にインストールし、かつ、システム管理用の コマンドを置くディレクトリ (sbindir) の位置を変更していなければ、 ebhttpd`/usr/local/sbin' にインストールされています。


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8.2 ebhttpdinetd 経由で起動

ebhttpdinetd の子プロセスとして起動には、次の手順が必要 になります。 次のエントリを `inetd.conf' ファイル (大抵の場合 `/etc/inetd.conf') に加えます。 `--inetd' (または `-i') オプションを足すのを忘れないようにして 下さい。

 
http  stream  tcp  nowait  root  /usr/local/sbin/ebhttpd ebhttpd --inetd

(ただし、EBNETD を `/usr/local' 以下にインストールし、かつ、システム 管理用のコマンドを置くディレクトリ (sbindir) の位置を変更していない と仮定しています。)

走行している inetd プロセスの PID を探し出します。 BSD 系のシステムでは、次のようにします。

 
% ps axuww | grep inetd

SYSV 系のシステムなら、次のようにします。

 
% ps -ef | grep inetd

(詳しくは、あなたのシステムのマニュアルをご覧下さい。)
inetd が走っているならば、次のような行が見つかるはずです。

 
root        79  0.0  1.1   224  340  ??  Is   10:04PM    0:00.29 inetd

見つかったならば、ハングアップシグナル (SIGHUP) を inetd に送ります。 おそらく、スーパーユーザの権限が必要です。

 
% kill -HUP 79


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8.3 ebhttpdxinetd 経由で起動

Linux システムには、伝統的な inetd の代わりに xinetd を 使用しているものもあります。 xinetd の設定ファイルの文法は、伝統的な inetd の設定ファイル の文法とは異なります。

ebhttpdxinetd の子プロセスとして起動には、次の手順が必要 になります。 次のエントリを設定ファイル (大抵の場合 `/etc/xinetd.d/http') に 加えます。 `--inetd' (または `-i') オプションを足すのを忘れないようにして 下さい。

 
# default: off
# description: The http server
service http
{
        disable = no
        socket_type     = stream
        wait            = no
        user            = root
        server          = /usr/local/sbin/ebhttpd
        server_args     = --inetd
        log_on_failure  += USERID
}

(ただし、EBNETD を `/usr/local' 以下にインストールし、かつ、システム 管理用のコマンドを置くディレクトリ (sbindir) の位置を変更していな いと仮定しています。)

走行している xinetd プロセスの PID を探し出します。

 
% ps axuww | grep xinetd


xinetd が走っているならば、次のような行が見つかるはずです。

 
root        79  0.0  1.1   224  340  ??  Is   10:04PM    0:00.29 xinetd

見つかったならば、USER2 シグナル (SIGUSR2) を xinetd に送ります。 おそらく、スーパーユーザの権限が必要です。

 
% kill -USR2 79


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8.4 telnet による ebhttpd の確認

セットアップがすべて完了したら、telnet コマンドを用いて ebhttpd に接続してみましょう。

まず、次のように入力します。 この例では、localhost 上の ebhttpd に接続しています。

 
% telnet localhost http

ebhttpd が接続を受け付ければ、次のようなメッセージが表示されます。

 
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.

ここで、次のようにリクエストを入力します。

 
GET / HTTP/1.0

このリクエストは 2 行からなり、2 行目は空行ですので、注意して下さい。

ebhttpd が正常に動いていれば、次のような応答が得られます。

 
HTTP/1.1 200 Ok
Date: Fri, 16 May 2003 13:11:12 GMT
Server: ebHTTPD 0.0
Content-Type: text/html; charset="euc-jp"

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN">
<html>
<head>
 (以下略)


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8.5 ebhttpd のオプション

ebhttpd のコマンド行の指定方法は、ebnetd と同じです。 詳しくは、「ebnetd のオプション」節を参照 を 参照して下さい。


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